会の紹介


条例の請求代表者

野田 暢子 (西宮市に 平和・無防備条例を 実現する会)
鍋島 香代 (憲法勉強会 ベアテの会)
在間 秀和 (弁護士)
藤田 和 (西宮市 学童保育 連絡協議会・役員)
松井 幸雄 (西宮市 原爆被害者の会・相談役)

呼びかけ人 (順不同)

野田 暢子 (西宮市に 平和・無防備(戦争非協力)条例 を実現する会)
四津谷 (憲法勉強会ベアテの会)
奥本 京子 (トランセンド(平和的手段による紛争転換)研究会、
 大阪女学院短期大学 助教授)
前川 協子 (市民オンブズ西宮)
藤原 良恵 (介護福祉士)
大田 幸世 (枚方市 非核平和・戦争非協力(無防備)都市条例 を実現する会)
藤田 (西宮市 学童保育 連絡協議会・役員)
在間 秀和 (弁護士)
関戸 秀夫 (アジア元気まつり 実行委員長)
桝田 俊介 (無防備地域宣言運動 全国ネットワーク)
小川 友弘 (西宮市 原爆被害者の会・会員)

賛同人

募集しています。
賛同人・受任者を地図に示しました。
(すいませんが南部市街地のみです。)

会結成「スタートの集い」 基調あいさつ (2004/12/19) より

野田 暢子
 こんにちは。今日はお忙しい中、『「西宮市に平和・無防備条例を実現する会」スタートのつどい』に参加いただきありがとうございます。
 7月に準備会として立ち上げた会も4ヶ月を経て、スタートとなりました。いよいよという感じがして、私自身、身が引き締まる思いで今ここに立っています。
 この間、準備会では、イラク写真展、豊田さんのイラク現地報告会、小林さんの原爆体験談、そして、10月31日のピースフォーラムなどを開催しました。月1回の例会では、国民保護法についての学習会やジュネーブ条約などについて学びました。11月には大阪経済法科大学の澤野先生にアドバイスを受けながら、西宮市における「平和・無防備都市条例(案)」ができました。
 また、西宮市との交渉も何回か持つ中で、はっきりしてきたことがありました。
 それは、国民保護法は、市民の命を守らないということ。保護とは、名ばかりで、戦争に知らない間に協力させられていくことを義務づけられていく法律です。このことは、ピースフォーラムでの松井幸雄さんの「戦時体制下の市民の生活」のお話の中でも、市民が戦争に巻き込まれていく様子が明らかになりました。そして、ジュネーブ条約という国際法により市民は戦争被害から免れ、保護されなければならないこと、さらに、「無防備地域宣言」という方法で、戦争に参加しない地域として保護されることを知りました。この「無防備地域宣言」を平和条例として西宮で実現していきたいと思っています。

 西宮市は1983年に兵庫県内でいち早く「平和非核都市」を宣言しました。安全で安心して暮らせる「文教住宅都市」と言われているのは、市と市民が一体となり、住みよい安全な街にするための努力を重ねられてきたからです。私の2人の子どもたちも、この西宮の地で、のびのびと育ちました。幼稚園では、裸足になり芝生の上で走り回りました。小学校では、やさしい先生方に囲まれ、中学校では、マーチングの練習に明け暮れていました。そんなのびのびした平和な環境を大切にしてきた西宮の街です。
 9月の議会では、市民の命と財産を守る観点から「沖縄の米軍ヘリ墜落事故」に関する意見書を挙げています。こんな素敵な平和な街西宮に自衛隊は似合いません。

 20世紀は戦争の時代でした。その反省を踏まえ、21世紀は戦争をしない時代となるはずでした。ところがどうでしょうか? 2001年9月11日に起きたアメリカでの同時多発テロ、その後のアフガン、イラクへの攻撃。いったい何人の市民が犠牲になったのでしょうか?多くの子どもたちや、市民が空爆等で命を亡くし、生活を破壊されるという悲惨な現実が今もイラクで起きています。最近の米軍のファルージャ攻撃では、6000人の犠牲者が出たとの情報もあります。ほとんどが、民間人です。病院が最初に攻撃されたといわれています。また、子どもたちが劣化ウラン弾の被害をうけ、癌にかかり死んでいます。こういう事態の中、12月の先日の国会で政府はたいした議論もせず、「自衛隊の派遣延長」を決めてしまいました。私たちはこの事態を黙ってみているわけにはいきません。

 日本がイラクへ自衛隊を派遣することで、「戦争をしない国」から「戦争ができる国」になり、今は「戦争をする国」になろうとしています。もう、戦争をSTOPすることはできないのかという悶々とした気持ちでいたとき、大阪での「無防備条例制定運動」に出会いました。署名運動に参加する中で、多くの人が自衛隊派遣はおかしいと感じていました。イラクで起こっている事実を話すと、自分の戦争体験を語るお年寄りもいました。ベビーカーに赤ちゃんを乗せ、子どもの手をつないだお母さんは、「この子たちの未来が心配です。」と言って、署名をしてくれました。3人ぐらいで横並びで歩いていた若者は「おばちゃん、イラクでこんなことが起こっていること、おれら知らんかったんや!ひどすぎるで!署名させて」と足を止めてくれました。お年寄りから、若者たちまで、多くの人たちと、平和について、命の大切さについて、また、政治について、それぞれの思いが語られた1ヶ月でした。署名をした人も、しなかった人も、立ち止まり話ができた人は、自分たちの周りで何が起こり、どうなっているのかという事実を知り、考えさせられた1ヶ月でした。多くの人と対話が生まれ、希望がもてる運動でした。悶々とした私の中に、光が見えてくる運動でした。「憲法9条があるのに、なんで、イラクへ自衛隊は行くのやろう?」署名運動の中でよく聞いた言葉です。学習を重ねる中で、「平和・無防備条例制定運動」は憲法9条の精神を生かしていく運動であると気がつきました。武器による解決を捨て、自分たちの手で平和をより具体化して条例として制定していくものです。
 そして、一番大切なことは、「自分たちのことは、自分たちで決める。」ということ。この当たり前のことが、今の日本ではできていないように思います。アメリカがイラク戦争を仕掛けたとき、大多数の人は、「おかしい」と思いました。イラク戦争に反対でした。しかし、国会では、たいした議論もされないままに、いつの間にか、自衛隊はイラクへ行きました。もう、中央のお偉い方々に「自分たち」のことは任すことはできません。自分たちの地域のこと、自分たちの街のことは、そこに住む市民が決めていく。いつの間にか決められるのではなく、自分たちで話し合って、平和のこと、命のことを考える。そんな側面を持った運動がこの「平和・無防備条例制定運動」です。そこに住む市民が主体となり自治を創る運動、地域のことは地域で決めていく、そんな元気がでるものです。

 西宮市民のみなさん、今日ここにご参加いただいたみなさん、「無防備平和条例」を私たちは、来年の春に、直接請求運動で実現したいと思っています。もうすぐ、46万に手が届く西宮市では、7,000筆以上の有権者の署名が必要です。
 西宮市のことは市民で話し合い決めていこうでは、ありませんか?
 私がこの条例制定運動をやろうとしていることを知った友人から先日電話がありました。
 「野田さん、今度は何をするの?普通の主婦が直接請求運動やなんて、無謀というものや。」と。 そうです。私も無謀だと思います。でも、私は、平和宣言にある青い空、緑の大地を、私の子どもたちや、それに連なる人たちに残したいです。義理の父も母もこの西宮で生活し、眠りにつきました。私もきっと西宮で骨をうずめることになるでしょう。緑の多いこの美しい街、子どもたちがのびのびと育つ街に、自衛隊や戦車はお断りをしましょう!平和宣言の中にある、青い空、緑の大地は私たち西宮市民の財産です。
 自分の住む街西宮のことは、みんなで考えはじめれば、何かができると信じています。
 市民一人ひとりが、自分たちの街の平和は考えて創らなければなりません。どうぞ、みんなの力を少しずつ貸していただけないでしょうか?日常の忙しさに振りまわされ、自分たちの知らないところで、物事が進んでいこうとしている状況に流されないでほしいのです。そして、あきらめないでください。

 また、西宮市民でないみなさんには、お願いがあります。この運動は、大阪市、枚方市では、すでに署名を終えていますが、東京都荒川区、神奈川県藤沢市へと続きます。滋賀県、三重県、京都市、神戸市などからも声が上がっています。広がることに大きな意味のあるものなので、自分たちの住む街でも「無防備の輪」を広げてください。

 種をまかなければ、花は咲きません。みんなで種をまくお手伝いをしてください。
 よろしくお願いします。ありがとうございました。

西宮市の人口、有権者数

2005年2月1日 推計人口
461,014人
(西宮市の人口は、
増加傾向にあります。)
2004年12月1日 460,166人  
2004年11月14日
(西宮市長選時)
有権者総数
355,922人
有権者の50分の1以上
7,119人以上
市長得票数
60,430票
署名目標6万

会結成までのイベント

こちらをご覧ください